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2020.09.26

過剰診断?がん検診より、がんにならない生き方を

増え続ける乳がん、しかも低年齢化してますね。

検診への呼びかけで、癌が早くに発見される

それも影響してるでしょう。

急激に増えた癌のなかには、過剰診断もあるようです。

2012/04/17号◆特別リポート「検診による乳がんの過剰診断(ノルウェーの研究)」

NCI Cancer Bulletin2012年4月17日号より

ノルウェーで広範に行われている市民検診マンモグラフィー検査プログラムで、浸潤性乳癌と診断された女性うち、多ければ4人に1人は放置しても害はなかった、あるいは治療の必要はなかったと、4月3日付Annals of Internal Medicine誌に報じられた。同国の乳がん検診プログラムの分析に基づくこの知見で、乳がんやその他のがんの過剰診断に対する懸念がさらに高まった。
過剰診断とは、放置しても何ら病気の症状が現れず、死にも至らない腫瘍の発見を指す。医師はこうした腫瘍と潜在的に致死性のがんとを確実に区別できないため、検診で発見された浸潤性乳がんのほとんどに対し、手術および術後療法(放射線治療に加えてホルモン療法、化学療法またはその両方)が行われている。
既存の研究結果に加え、この新たな知見は、検診を受けた女性のかなりの割合が不必要に浸潤癌の診断を受け、不要な治療による有害な影響にさらされていることを示唆している。
研究者はノルウェー乳がん検診プログラムのデータを分析した。このプログラムは、1996年にノルウェーの19郡のうち4郡で試験的に開始され、その後9年間で全ての郡に拡大された。研究者は特に検診プログラムがある地域における乳がん診断者の数と、同じ期間に検診プログラムがなかった地域の乳がん診断者数を比較した。
その結果、マンモグラフィーによる検診プログラムの実施に伴い、浸潤性乳がんの15~25%は過剰診断だったことが示唆された。10年間にわたる隔年の検診の後、検診を勧められた2500人の女性につき、6~10人が過剰診断、20人が治療を要する乳がんの診断を受け、また1人の乳癌による死亡を防ぐことができたと、本研究の著者らは推定した。
乳管上皮内癌(DCIS)と呼ばれる非浸潤性腫瘍は、ほとんどがマンモグラフィーでしか発見されない病変であるが、この分析には含まれていない。著者らは、DCISは異なる分析手法を要するため、別個に分析されるべきと話した。DCISの大部分は、生命を脅かすがんになることはないので、DCISを含めれば過剰診療の推定がさらに増えることになる。
本研究の著者らは、検診以外の要素がノルウェーの乳がん率に影響した可能性があることも認識している。
しかしながら、「非致死性のがんに対する過剰診断や不要な治療は、倫理的、臨床的に大きなジレンマを生じ、マンモグラフィー検診プログラムの存在に疑念をもたらす可能性もある」と、著者らは述べている。死に至る可能性があり、早期発見と早期治療を要する癌を医師が確実に特定できるまで、「検診対象の女性に、過剰診断のリスクを総合的に知らせる必要がある」と結論づけた。
付随論説の著者らは、ノルウェーの女性は50歳から隔年の検診を受け始めるのに対し、米国の女性はたいてい40歳から毎年のマンモグラフィー検診を受け始める、と強調した。「米国の方がより頻繁にかつ長期間検診を受けるため、おそらくノルウェーよりも過剰検診の頻度が高いだろう」と記述している。
しかしながら、過剰検診は件数にかかわらず深刻な問題であり、この問題への対応策がとられるべきであると論じられた。大部分の患者向け情報は、過剰診断に言及しておらず、ほとんどの女性はその可能性を知らずにいる。「われわれには、この現象について女性に警告する倫理的責任がある」と、著者らは結論した。
「がん検診による過剰診断は、がん検診分野において最も切迫した臨床問題の一つです」と、NCIがん予防部門主任でPhysician Data Query(PDQ)の検診と予防編集委員会編集長を務めるDr. Barnett Kramer氏は語った。
「様々ながんで、感度の高い検査が増えるにつれ、過剰診断の問題も増えるだろう」とKremer氏は続けた。「そうした理由からNCIは、命にかかわる癌と過剰診断の癌を見分ける研究を、高い優先度に位置づけています」。
— Edward R. Winstead
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片瀬ケイ 訳
原 文堅(乳癌/四国がんセンター) 監修
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がん細胞は毎日生まれ続け、常に前がん病変になったり治ったりを繰り返していますが、見つければ当然 治療をします。

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今日もありがとうございました。  塚本みづほ拝

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